2013/12/19

検査値の見方

■肝臓の働き

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 肝臓には、「肝動脈」と「門脈」という太い血管が通り、内部には毛細血管が張り巡らされています。肝動脈からは、肝臓の細胞(肝細胞)に必要な酸素や栄養が、また、門脈からは、主に小腸から吸収された栄養が送り込まれます。
 肝臓の主な働きは、「代謝」「解毒」「胆汁の分泌」の3つです。



■肝炎とは

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 肝臓病の代表的なものは肝炎ですが、その約9割がウイルスに感染して起こる「ウイルス性肝炎」です。肝炎を引き起こすウイルスは何種類かありますが、肝臓の炎症が慢性化するタイプのウイルスは「B型肝炎ウイルス」と「C型肝炎ウイルス」の2種類です。
 肝細胞がウイルスに感染すると、ウイルスが増殖して炎症が生じ、急性肝炎を起こします。その後ウイルスが排除されて治ることもありますが、ウイルスが完全になくなることは少なく、炎症が慢性化する割合が多く見られます(慢性肝炎)。B型肝炎の場合はキャリア(ウイルス感染者)の約1割が慢性化し、C型肝炎の場合は急性肝炎を起こした人の6〜7割が慢性化するといわれています。慢性肝炎になると、やがて「肝硬変」「肝臓がん」へと進行することもあります。



■肝臓の検査

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・GOT(AST)・GPT(ALT)
 GOTとGPTは、健康診断などの血液検査で一般的に行われる検査項目です。肝炎などで肝細胞が破壊されていると、値が基準値よりも高くなります。
肝炎ウイルスによる急性肝炎を起こすと、これらの値が急激に上昇することもあります。また、慢性肝炎へと移行すると、B型肝炎の場合、GOTやGPTが正常値よりも高くなりやすいので、毎年検査を受けていれば、通常、早期に発見できます。一方、C型肝炎の場合は、慢性肝炎に移行しても、10〜15年ぐらいはウイルスが活動しないため(非活動期)、GOTやGPTはほとんど異常を示さず、血液検査を受けても、検査値に異常が出ない期間が長く続きます(図4)。ですから、検査値に異常がなくても安心せずに、毎年、検査をきちんと受け、わずかな変化も見逃さないようにすることが大切です。
 なお、GOTやGPTが異常を示す病気には、ウイルス性肝炎以外に、脂肪肝やアルコール性の肝障害もあります。健康診断でGOTやGPTに異常があった場合は、その原因を調べるために、必ず再検査を受けてください。
・血小板、アルブミン
 慢性肝炎から肝硬変へ進み、肝臓の機能が低下してくると、血小板数とアルブミンの値が徐々に減少してくるので、これらの値から、肝硬変の進行の度合いを推察します。この2つの検査は、一般的な健康診断では行われませんが、GOTやGPTに異常が見つかった場合は、再検査で行われます。


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2013/12/17

気づきにくい肝炎

■ウイルス性肝炎とは?

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日本人の肝臓病の約80%はウイルスが原因です。肝臓に肝炎ウイルスが住み着き、免疫によってつくられた「抗体」がウイルスの住み着いた肝細胞を攻撃すると炎症(ウイルス性肝炎)が起こり、肝細胞を壊していきます。肝炎ウイルスに感染していても抗体ができず、肝炎が発病しない場合を「無症候性キャリア」といいます。しかし、いったん抗体ができると、慢性肝炎を発病します。
 肝炎が起こり、肝細胞が破壊されても、すぐには症状は現れません。肝臓には十分な余力があり、肝臓全体の約7分の1が残っていれば、通常の生活に必要な機能を果たすことができるからです。症状が現れてくるのは、肝細胞の破壊がかなり進んでからです。そのため、慢性肝炎にかかっていても、患者さん自身が気づいていないケースもあります。慢性肝炎をほうっておくと、「肝硬変」や「肝臓がん」といった重大な病気につながることがあるので、早めの治療が大切です。
■感染経路

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肝炎を引き起こす肝炎ウイルスは、これまで世界中で6種類が発見されていますが、日本で主に見られるのは、A型、B型、C型の3種類です。
 A型肝炎ウイルスは、食べ物や飲み物を通じて経口感染します。現在、日本国内で新たに感染することは、ほとんどありませんが、海外旅行などで衛生環境がよくない地域を訪れた場合に感染することがあります。
 B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。大人の場合は、性行為により感染するケースがほとんどで、感染した人の20%ほどが急性肝炎を起こします。また、母親がB型ウイルスを保有している場合、出産時に、新生児に感染します(母子感染)。しかし、1985年から、感染の可能性がある新生児にワクチンが接種されるようになり、現在では母子感染は、ほとんどありません。
 C型肝炎ウイルスの主な感染経路は、「輸血、血液製剤、注射の使い回し」です。1994年以降の輸血用血液や血液製剤は、きちんと検査が行われているため、現在、新たにC型肝炎に感染するケースはほとんどありません。ただし、1994年以前に輸血の経験がある人などは、本人が気づかないまま感染していることもあります



■急性肝炎と慢性肝炎

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ウイルスで引き起こされる肝炎は、「急性肝炎」と「慢性肝炎」に分けられます。急性肝炎は、ウイルスに感染してから一定の潜伏期間を経て、「発熱、頭痛、寒気、吐き気、下痢、倦怠感」などの症状が現れます。A型とB型では、強い症状が起こりますが、C型は症状が弱いため、患者さん自身が急性肝炎にかかっていることに気づかないこともあります。
 A型肝炎は急性肝炎の症状が治まれば、治癒します。また、大人になってから感染して発病したB型急性肝炎も、そのほとんどはそのまま治癒します。B型慢性肝炎になるのは大部分が母子感染によるものです。母子感染した無症候性キャリアの子どもは、10歳代後半〜20歳代で発病し、30%ほどが慢性肝炎になりますが、残りは無症候性キャリアのまま一生を送ります。これに対して、C型急性肝炎は、60〜80%の人が慢性肝炎に移行します。そして、C型慢性肝炎の治療がうまくいかない場合、肝硬変から肝臓がんへと移行する確率が高いのがC型肝炎の特徴です。ただし、現在では治療が進歩し、慢性肝炎は治すことのできる病気になっています。

肝炎ウイルス検査を受けてください。


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2013/12/17

お酒をやめたのに脂肪肝が治らないのはなぜ?

 脂肪肝の原因として、アルコールのほかに糖尿病、肥満なども挙げられますが、アルコールをやめても治らなかったということは、アルコール以外の要因もあったのかもしれません。よく運動をして標準体重を保つようにすれば、肝機能はよくなってくるでしょう。



■脂肪肝とは

 「脂肪肝」とは、肝臓に脂肪がたまる病気です。正常な肝細胞でも約10%は脂肪があるのですが、特に30%以上脂肪がたまってしまった状態を脂肪肝と言います。脂肪がたまりすぎると、代謝・解毒といった肝臓の正常な働きの機能を失ってしまいます。



■脂肪肝を引き起こす原因

 脂肪肝を引き起こす原因としては、アルコール、糖尿病、肥満、偏った食事の4つが挙げられます。
 アルコールは飲みすぎると肝臓に吸収され、脂肪として蓄積されます。一般的に、ビールで換算して「1週間に大瓶2本くらい」のアルコール摂取量の方は、脂肪肝にはなりません。「毎日大瓶3本を5年以上続けている」方ですと、なってもおかしくないレベル。さらに、「毎日5本を10年以上」までいくと、脂肪肝どころかアルコール性肝硬変になる可能性もあります。
 糖尿病の方は代謝が悪くなり、やはり肝臓に脂肪がたまります。
 食事をとりすぎると、糖質やたんぱく質などもすべて脂肪として肝臓に蓄積されます。肥満の型として、脂肪が皮下にたまる人と肝臓にたまる人がいます。太っている人は脂肪肝になりやすいのですが、見た目はやせていても、肝臓に脂肪がたまっている人もいるので注意が必要です。
 偏った食事もよくありません。正しい食生活や運動などで肥満防止に努めてください。


肝臓病の食事療法



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2013/12/14

加工、貯蔵、解毒、排せつの働きを持つ肝臓

●加工、貯蔵、解毒、排せつの働きを持つ肝臓

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“大切なこと”という意味の、“肝心かなめ”という言葉がありますが、これは、肝臓の“肝”、心臓の“心”を当てはめているもので、肝臓や心臓は臓器の中でも非常に大切であるということから生まれた言葉です。
 肝臓は私たちが食べものから消化吸収した栄養を身体で使えるように作り変え、身体の材料にしたりエネルギーを作り出す大切な仕事をしています。毒物を分解し身体を守るのも肝臓の大きな仕事の一つです。心臓と並ぶ重要な臓器です。
 そのために肝臓は強い再生力を持ち、三分の二を切り取ったとしても、数か月で形も機能も元に戻ります。また、普段は2割ほどの力で働き、余力を保っています。この再生力と予備能力のおかげで、少しの障害であれば他の部分が補ってくれるため、病状が悪化しないと症状として現れません。そのため、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。



●食べすぎ、飲みすぎ、薬にも注意

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 肝臓を健康に保つためには、肝臓に負担をかけないことが大切です。肝臓への負担要因は、輸血によって広がったウイルスを除けば、ほとんどが生活習慣病から受ける影響です。まず1つは“食べすぎ”です。食べ過ぎると肝臓に脂肪がたまって、脂肪肝になってしまいます。2つめは“飲みすぎ”です。アルコールをたくさん飲むと肝臓の細胞が破壊されて、アルコール性の肝障害、アルコール性の脂肪肝になってしまいます。3つめは、“薬やサプリメント”です。薬やサプリメントは場合によっては肝臓に負担をかけてしまうことがあります。特に手に入りやすいサプリメントは、健康に良いからといって安易に使うのではなく、自分にとって本当に必要なのかをよく考え、使う目的をはっきりさせて、使用量をきちんと守って使いましょう。



●酒と上手に付き合う

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 日本酒1合が肝臓で完全に分解されるには、3〜4時間かかると言われています。肝臓のためには、日本酒であれば1日2合(ビールであれば大ビン2本、ウイスキーであればダブルで2杯、焼酎であればお湯割で2杯、ワインであればワイングラスに軽く注いで4杯)までにしましょう。2合の酒であれば寝ている間(約8時間)に分解しきれますが、2合以上飲むと、分解し終えるまでに8時間以上かかります。朝起きてもまだ代謝し終えていないため、肝臓に負担がかかります。それから、週に2日は連続で休肝日をとることも大切です。肝臓は再生力が強いので、アルコールで傷ついても休めば元に戻ります。休まないで飲み続けてしまうと、負担がかかるばかりで再生は追いつきません。
基準値(代表的な項目のみ) - 北里大学病院 臨床検査

 また、酒を飲むときに、肝臓にやさしいつまみを選ぶことも大切です。魚の刺身、特にさば、アジなど青背の魚がおすすめです。刺身には良質なたんぱく質が豊富で、アルコールで壊れた肝細胞の修復に役立ちます。また、青背の魚の脂には抗酸化作用もあります。2つめのおすすめは肝臓の酵素の働きを助けるビタミンが豊富なレバーです。串焼きであれば1本で十分なビタミンをとることができます。3つめのおすすめは枝豆です。枝豆のビタミンCにはアルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドの分解を助ける働きがあり、二日酔いを防いでくれます。また、枝豆に含まれるアミノ酸には脂肪肝を防いでくれる働きもあります。4つめのおすすめはカキです。カキにはタウリンが豊富に含まれていて、肝細胞を守って強くしてくれる効果があります。
 逆に、酒と一緒にとってはいけないものは“薬”です。薬が体の中に入ってくると、肝臓は毒とみなし、分解して無害なものに変えてしまいます。ではどうして薬が効くのかというと、肝臓が分解できる薬の量には限界があって、その限界を超えて身体にあふれ出るるように薬が調合されているためです。例えば1日3錠飲む薬があったとします。そのうち2錠は肝臓で分解されて無害なものになったとしても、分解しきれなかった1錠が体に回って効果を発揮します。そんな形で分量が決められています。ところが、薬を飲むときにアルコールを一緒にとると、肝臓はアルコールを優先的に分解するため、薬の分解は後回しになり、薬が効き過ぎてしまうことがあるので、気をつけましょう。
肝臓に効果のあるサプリメント


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2013/12/13

自分の肝臓元気度を知ろう

●自分の肝臓元気度を知ろう

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 肝臓は、傷ついても悪化しないと症状として現れないため、“沈黙の臓器”と言われています。これは、肝臓が持つ強い再生力と大きな予備能力が関係しています。肝臓は3分の2を切り取ったとしても、数か月後は機能も形も元に戻るほどの強い再生力を持っています。また、肝臓は普段80%は休んでいて、働いているのは20%だけだとも言われています。いざというときのために余力を残しているのです。肝臓は一部が障害を起こしても、普段休んでいる部分がかわりに働いたり、しばらくして再生するために、病状が悪化して初めて自覚症状が出てきます。

 東洋医学では“期門(きもん)”というツボを押すことで肝臓の状態を知ることができます。右のさ骨の真ん中に指を当て、乳首に向かって下へおろしていき、一番下の肋骨と下から2番目の肋骨の間を押してみてください。肝臓が弱っていると、何となく不快感や痛みを感じます。

 肝臓が弱っている人は、たくさんの肝細胞が傷つき死んでいます。
 けれども、死んだ肝細胞を増やすための薬はありません。肝臓を元気にするには、肝臓自信の再生力を手助けしてあげることです。
 そのためには、まずは、十分な睡眠をとって体を休ませることです。体を休めて、肝細胞を再生するためのエネルギーを作ります。
 2つめは良質なたんぱく質をとることです。良質なたんぱく質は肝細胞を再生するときの材料になります。おすすめの食材ベスト3はたまご、牛乳、レバーです。たまごのたんぱく質は、人間の体を作っているたんぱく質と非常に似ているため、体の中で使いやすくなっています。1日1個食べると良いでしょう。牛乳は手軽にとることができ、体に必要なアミノ酸がたくさん含まれるバランスの良いたんぱく質です。レバーはたんぱく質だけでなく、肝臓に必要なビタミン、ニコチン酸などもたくさん含んでいます。レバーの焼き鳥であれば、1本食べるだけで十分な量を補うことができます。
 3つめのポイントは、ビタミンをたっぷりとることです。ビタミンは肝臓の酵素の働きを高める力があります。



●朝食をしっかり食べよう!

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 肝臓を食事で回復させるためには、まず朝ごはんをしっかり食べるということです。エネルギーを必要としているのは肝臓だけではないため、朝ご飯をしっかり食べないと肝臓以外の部分にエネルギーが使われてしまい、肝臓の働きが悪くなります。
 朝ごはんを肝臓パワーアップ食にするためのアイデアを紹介しましょう。
 まず主食のご飯に玄米をまぜて玄米ご飯はいかがですか。玄米はアルコールなどで弱った肝臓に不足している、ビタミンB1を補うことができます。白米ではビタミンB1が少ないので、玄米や胚芽米などを混ぜるといいです。副菜には、ほうれん草のおひたし、納豆などが良いでしょう。ほうれん草に含まれるビタミンA、Cは肝臓を強くする抗酸化作用があり、葉酸には肝臓の機能を高める効果があります。納豆は、良質なたんぱく質とビタミンB2を補うことができます。ビタミンB2は脂肪の代謝を助けてくれる働きがあるため、脂肪肝の予防になります。そして、汁物にシジミ汁もいいのですが、具をあさりに変えると肝臓を上部にする効果がより高くなります。アサリには肝臓を守ってくれるタウリンがが豊富です。タウリンと言えばしじみ汁、というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実はアサリの方がタウリンを多く含んでいます。


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