2013/11/28

足の外側の筋肉を強化するリハビリ

じん帯を保護している足の外側の筋肉を強化する方法は、ギプスをつけている今の時期からできますので、ぜひ行ってみてください。それではモデルさんを使ってご説明いたします。

まず足を伸ばして座ってください。この状態で足の先のほうにチューブを巻き付けます。この状態からつま先を外に広げ、そして元の状態に戻します。この運動を行うと、足の外側の筋肉が鍛えられるんですね。
コツは、チューブを伸ばすときは早く、戻すときはゆっくりということです。タイミングとしては、「1」で足を伸ばし、「2、3、4、5」と4秒数えるくらいの感じで足をもとに戻すと良いでしょう。この動作を20回から30回繰り返すのを1単位として、それを1日最低1度行っていただくと、ギプスを外した後、足の体重をかけたときに痛みが起こりにくいという利点があります。ぜひ家庭でも行うようにしてください。

それから、足の指で物をつかむような要領でつま先を曲げてみてください。その時、良いほうの足の動き、悪いほうの足の動き、両方の角度が同じようになるかということをチェックしていただくことも大切です。どうしても動きにくい場合には、その動きをしっかり取り戻すようにこのような足の動きを、だいたい1日に100回くらい行ってください。

そうしますと、1週間くらいで同じ動きになりますので、チューブの運動とこれを同時に行っていただくとよろしいかと思います。この運動もギプスをしたままでも十分やっていただくことができます。
装具を外した後のリハビリの期間についてですが、まずは足の指がしっかり床をつかむような、そういう力が回復しないとスポーツには復帰できないんですね。装具をつけている状態でも足を床につけることができるはずですから、そのときにしっかりと足の指で床をつかむようにしてください。
そのようなことを意識しながら、装具が外れる時期まで、病院の先生が作っていただいたリハビリのメニューを続けていくのが大事になります。
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2013/11/23

結核 感染のルート

結核は、「結核菌」によって起こる感染症です。結核を発病した患者さんが話をしたり、咳をしたりすると、結核菌を含んだ飛沫(しぶき)が飛び散り、周囲の人がこの飛沫を肺に吸い込むことで、感染が起こります(飛沫感染)。
 結核菌は、体内に侵入すると、ほとんどの場合、肺の中で病巣をつくります(肺結核)。しかし、多くの場合、私たちの体の中でつくられる免疫力によって、菌の増殖が抑えられます。しかし、結核菌は死滅するのではなく、肺の中で「冬眠状態」に入り、30年も40年もしぶとく増殖するチャンスを待ち続け、保菌者の免疫力が低下すれば、菌は再び増殖を始め、結核を発病させます。
 現在50歳以上の人の半数以上が、知らないうちに結核菌に感染しているといわれ、何らかの理由で免疫力が低下すると発病し、発病後の対処が遅れると、ほかの人に感染させてしまうこともあります。特に、4歳くらいまでの赤ちゃんと、15〜20歳の若者は、免疫の働きが不十分なため、結核菌の感染を受けると、発病しやすいことがわかっています。また、最近は、成人でも結核に感染する人が少なくありません。感染して発病した若者が、自分の発病に気づかずに学校や職場などに通うと、短期間に「集団感染」という事態が起こることもあります。





■症状と検査

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結核の初期症状は、「発熱(37〜38度の微熱)」「咳や痰」が出るなど、「かぜ」の症状とよく似ています。病状が進むと「血痰」が出たり、「胸が痛む」「体重の減少」などの症状が起こります。かぜと思い込んで、結核の発見が遅れるケースもよく見られます(図4)。「微熱や咳、痰などが2週間以上続く」、あるいは「よくなったり悪くなったり、症状がぐずつく」ようなことがあったら、医療機関を受診し、検査を受けるようにしましょう。
 結核が疑われる場合、最初に行われる検査は、胸部の「エックス線検査」です。この検査で肺に異常が見られる場合は、さらに痰の中の結核菌の有無を調べる「喀痰検査」が行われます。赤ちゃんや子ども、30歳未満の人の場合は、結核菌の感染を受けているかどうかを調べる「ツベルクリン反応検査」も行われます。



■治療

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結核の治療法は、何種類かの抗結核薬を組み合わせて服用する「化学療法」が確立されているため、医師の指示どおりに薬を服用すれば、ほとんどの結核は回復します。ただ、患者さんが薬をのんだりのまなかったりすると、治りが遅くなるだけでなく、結核菌が「薬剤耐性」をもつ原因になります。そうならないためにも、医師に指示された期間中、患者さんは、毎日きちんと薬をのむようにしましょう。結核の化学療法は、他人に感染させる危険がなければ、外来で受けることができます。

2013/11/23

かぜとインフルエンザの違い

 かぜを起こすのは、「ライノウイルス」などを代表とするさまざまなウイルスです。
一方、インフルエンザを起こすのは「インフルエンザウイルス」です。
かぜもインフルエンザもウイルスによる感染症で、よく似ています。
しかし、かぜの場合、主に鼻やのどに症状が現れることが多いのに対して、インフルエンザでは、「38〜40℃の高熱」など全身に図1のような重い症状が現れるのが特徴です。
また、かぜのウイルスは、主に接触感染で広がりますが、インフルエンザウイルスは、空気感染で広がります。
 かぜの予防には手洗いやうがいが有効です。
しかし、空気感染するインフルエンザの場合、手洗いやうがいで感染を予防する効果は期待できません。
インフルエンザを予防するためには、ワクチンが有効です。
ワクチンの接種は、毎年、流行が始まる前の10月〜12月中に受けるのが原則です。
2013/11/04

増え続ける結核

■重症の患者さんが増えている

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「結核」は、年間約4万8000人が新たに発病しています。結核菌は、本来、感染力があまり強くないうえ、結核菌に感染しても、十分な抵抗力があれば、結核菌の増殖が抑えられ、発病はしません。また、発病しても、早期に適切な治療を受ければ、ほぼ100%治ります。ところが、結核にかかっていることがわかったときには、すでに他人に感染させるおそれのあるほど重症の患者さんが、ここ数年、増える傾向にあります。
 結核の重症化を生み出す背景には、発病した人が医療機関できちんと治療を受けないことや、医師の指示どおりに、決められた期間、抗結核薬を服用しないことなどがあげられます。こうしたことは、病気がよくならないだけでなく、「薬剤耐性」をもった結核菌をつくることにもつながります。
■結核のハイリスク・グループ

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抵抗力の弱い赤ちゃんやお年寄りは、結核を発病するリスクが大きいといえます。また、思春期や20歳代の人たちも、幼年期に行ったBCG接種の効力が低下し、かつホルモンのバランスが乱れて体の抵抗力が弱まるので、結核菌に感染しやすい年代といえます。
 そのほか、「糖尿病の患者さん」「胃潰瘍あるいは胃切除を受けた人」「抗がん剤やステロイド(副腎皮質)ホルモン薬などを服用している人」「透析療法を受けている人」「塵肺の人」「以前、結核を発病したことのある人」「ヘビースモーカー」「HIV感染症(エイズ)の人」「大量飲酒者」なども、免疫力の低下などのため、結核を発病しやすくなります。
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■周囲に発病者が出たら、必ず検診を受ける

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結核の発病者が出た場合、医師は保健所などに報告する義務があります。発病した人と接触する機会があり、感染の可能性がある人には、保健所から結核検診の通知が届くので、必ず検診を受けましょう。結核検診では、まず胸部エックス線検査を受け、結核の疑いがあれば、喀痰検査を行います。1回の検診で異常がなくても、その後、発病することもあるので、少なくとも1年の間に2〜3回は検査を受けましょう。結核に感染したり、発病している場合、早く適切な治療を受けることが大切です。感染がわかったら、発病のリスクを減らすため、抗結核薬を服用する「予防内服」が行われます。
■日常生活の注意

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子どもの結核予防には「BCG接種」が有効です。これは、結核菌の毒性を弱めてつくったワクチンを接種し、結核菌に対する免疫をつける予防法です。生後3か月を過ぎたら、なるべく早めにBCG接種をしておきましょう。また、成人してからは、1年に1回は、エックス線検査を含む健康診断を受けるようにしましょう。
 結核に感染しても発病しないためには、病気に対する抵抗力を保つ必要があります。「1日3回、栄養バランスのとれた食事をする」「睡眠と休養を十分にとる」「適度な運動をする」など、規則正しい生活を心がけてください。さらに、「禁煙する、アルコールの飲み過ぎを避ける、換気の悪い場所や人込みなどを避ける、過度なダイエットはやめる、心身のストレスをためない、過労を避ける」などにも注意しましょう。そして、結核のハイリスク・グループの人たちは結核を発病しやすいので、かぜをひいたり、体調が悪くなったときは、早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。
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