2014/06/23

耳 鼻 のどの病気/声帯マヒ

40代の頃から声がかすれ、声を出すのが苦しくなった。33年前に声帯ポリープの治療をしてそれらの症状はなくなったが、その後、声が出にくくなった。耳鼻科では「声帯の片側がマヒしている」と言われたが、原因は? どうすれば治るのか?


 
Answer

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声帯の動きが悪いということですが、声帯というのはのどの上のほうにある器官なんですね。扇のような形をしていて、それが神経によって閉じたり開いたりします。
声帯を動かす神経はどのようになっているかというと、脳から直接声帯に行くのではなく、一度胸まで行って、それから戻ってきているんです。経路が非常に長いものですから、いろいろな病気でマヒが起こります。
たとえば胸の病気や甲状腺の病気、食道の病気などでもマヒが起こることがあるんですが、一番多いのはかぜなどの後でウイルスが神経についてマヒが起こることなんですね。
ご相談者は点滴でビタミンの大量投与をされたということですが、実際にこのような治療で自然に回復することが多いですし、あとは残っている反対側の声帯でマヒした部分の声帯を代償していく形で回復していくことが多いんです。
しかし、だいたい半年から1年経ちますと、補うにも限度が出てくるんですね。
そのために、疲れたときや何かちょっとしたことで補いきれずに声帯に隙間ができて、声がかすれているのではないかと思います。
反対側の声帯が頑張ってマヒした声帯を補っているということで、かなりギリギリの状態になっておりますので、ちょっとしたことでトラブルが起こりやすいということに加え、年齢的な問題もあると思います。年をとると徐々にやせてくることが多いんですね。そういったことも含め、声のかれがひどくなってきているのではないかと思います。
 声帯は扇の要状をしている器官で、神経によって閉じたり開いたりしている
声帯の閉じを補うようにする治療法もある

では、治療法について詳しくご説明していきましょう。写真1をご覧ください。
これは声帯増量術の手術前と手術後の声帯の映像です。声帯増量術は、マヒした声帯の粘膜の下にコラーゲンを注入して、声帯を少しふくらませ、少しでも声帯の閉じを補うようにする治療法です。
程度がひどい方の場合は、首を切って手術的に声帯を内側にずらしてしまうという方法をとることもあります。どのような方法をとるかは、診察させていただいて、声帯の動きや隙間の程度を見ないと何とも言えません。
声帯増量術はテクニック的にはかなり難しいのですが、患者さんの負担は非常に少なく、我々は外来でも行っています。ご相談者は現在79歳ということですが、大きな合併症や心臓などに問題がなければ、ご高齢者でも治療を受けることは十分に可能だと思います。耳鼻科の中でも、特に音声を専門にやっていらっしゃる先生にご相談されたらよろしいのではないでしょうか。
この治療を受けられると声のもれが少なくなって、声が出しやすくなります。今まで長く話すと息つぎが多くなって苦しかったのが、ひと息で長く話せるようになって楽になってくると思います。それから、声の質も良くなってくるでしょう。
ご相談者は「お腹に力を入れないと話しにくい」ということですが、息むときは胸腔内圧を上げていろいろな力を出せるようにするわけですが、そのときは自然の反射で声帯を強く閉めるようにするんですね。声帯の閉じが悪い方はどうしても息む動作と同じようなことをして、少しでも声帯を閉じようとしますので、お腹に力が入ってしまうのだと思います。
今後のことですが、手術的に治療がある以外に、声帯というのは慢性の炎症などに影響を受けやすいので、日常生活ではのどを十分にいたわっていただきたいと思います
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2014/06/21

気になるのどの調子/のみこみにくい

飲み込みにくい、むせるなどは誰もが経験することです。しかし、これがいつまでも続くとなると要注意。のどに病気があることが考えられるので放置してはいけません。


■「飲み込む」プロセスと嚥下障害

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 飲食物は口、のど、食道を通過して胃に入りますが、そのどこかに障害があると、「痛む」「むせる」「つかえる」などの症状が出て飲み込みにくくなります。
 まず、口からのどにかけての間に、口内炎があったり、扁桃に腫れがあったり、舌の神経や筋肉が麻痺していたりすると、食べ物をのどに送りにくくなります。また、のどは食道と気管に分岐するポイントですが、空気と食べたものの交通整理に携わる神経や筋肉が麻痺すると、「むせる」症状が起き、食べ物がうまく運ばれません。さらに、のどに腫瘍などができると、通り道が狭くなって食べ物がつかえまし、食べ物を胃に送る食道の途中に腫瘍などができても、食べ物が引っかかってつかえます。また、食道に炎症が起きると、食べたり飲んだりしたときに「しみる」ようになります。



■症状と原因

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 飲食時に痛みを感じたり、ひどくなると、「痛くて飲み込めなくなる」場合は、主に「口内炎や歯の異常」や「扁桃炎や急性喉頭蓋炎」が原因です。
 「むせる」のは、気管に異物が入るのを防ぐ体の防御反応ですが、お年寄りでは、老化による筋肉や神経の衰えにより、飲み込むタイミングがずれてむせることがあります。また、声帯を動かす神経の麻痺や、脳血管障害による嚥下中枢の障害などが原因でむせることもあります。
 食べ物が「つかえる」原因には、のどや食道に腫瘍がある場合や、食道に異物が詰まっている場合などが考えられます。



■検査と治療

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 まず問診で、患者さんから症状などを詳しく聞いたあと、食道を調べる「食道造影検査」、咽喉頭を調べる「内視鏡検査」、がんなど悪性腫瘍の有無を調べる「CT(コンピュータ断層撮影)」や「MRI(磁気共鳴画像)」などの画像診断を行います。
 治療では、まず、原因となる病気を治療し、その後、普通に食事をとれる状態に戻すために、飲み込む練習を行ったり、生活の中で飲み込みやすくする工夫をしていきます。



■飲み込みやすくする工夫

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 飲み込みにくい人は、食べ物や食べ方に工夫することが大切です。
 食べ物では、とろみのある食べ物がお勧めです。逆に、水っぽい食べ物や、液体に固形物が混ざっているようなものは、注意が必要です。また、かみ砕きやすく、適度に水分を含んでいる食べ物だと、スムーズに飲み込めます。食べるときは、体をまっすぐにしたほうが、食べたものが重力にしたがって落ちていき、飲み込みやすくなります。ただし、首は少しうつむき加減にしましょう。
 食事のときは、「ゆっくり、少しずつ食べる」「液体と食べ物を交互にとる」「一口食べたら、何度も飲み込む」といった点を心がけてください。
 また、これらの工夫だけでは不十分な場合には、声帯を閉じやすくしたり、食道と気道を分離する手術が行われることもあります。これらの手術後は、飲食の仕方をマスターするためのリハビリが必要になります。

2014/06/21

気になるのどの調子/声がかすれる

声帯は、非常に速いスピードで震えて声を発生させています。そのため、声がかすれたり、発声時に痛みが生じたりするのは、声帯の障害を示す重要なサインです。

■声がかすれる原因

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 発声器官である「声帯」は喉頭の左右にあります。声を出すときには閉じますが、肺から上がってきた空気が声帯のわずかな隙間を通り抜けるときに、2枚の声帯が振動してぶつかり合って、声が出ます。
 声がかすれる原因には、「かぜなどによる炎症で声帯が腫れる」「声の出し過ぎによる声帯の変化」「声帯の動きをつかさどる神経の麻痺」「がんなどの腫瘍」など、さまざまなものがあります。
 かぜや声の出し過ぎが原因の場合は、声を出さないようにすれば、通常2、3日で治ります。しかし、声帯に負担をかけないようにしても、1週間以上も症状が改善しない場合は、がんなど重要な病気が隠れていることもあるので、耳鼻咽喉科を受診してください。
 検査では、声帯の腫れものの有無などを観察する「喉頭内視鏡検査」が行われます。また近年では、ストロボを発光させながら声帯を観察する検査もよく行われています。



■声帯自体に変化が生じる病気

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 無理して傷んだ声帯に、さらに負担をかけると、声帯が変化して声がかすれる原因になります。代表的なものには、声帯の一部が腫れる「声帯ポリープ」、声帯の粘膜の一部に硬いしこり(結節)ができ、声帯が十分に閉まらなくなる「声帯結節」、声帯全体がポリープのように腫れて、声帯がうまく閉まらなくなる「ポリープ様声帯」などがあります。。
 これらの声帯の病気は、初期で病変がまだ小さい時期には、一定期間声を出さない「沈黙療法」や、吸入、抗炎症薬を用いるほか、声の出し方を正して声帯の負担を小さくすることで治療できます。しかし、病変ができてから長期間経過し、大きくなった場合には、喉頭顕微鏡を使いながら病変部を切除する手術が行われます。



■がんの初期症状

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 声のかすれは、がんなど重い病気の初期症状の場合もあります。
 声帯を動かす「反回神経」が麻痺し、声帯そのものには異常がなくても、声帯が閉まらず、息がもれて声がかすれる「反回神経麻痺」は、苦しそうなしわがれ声が特徴です。反回神経を麻痺させる疾患には、動脈瘤、食道がん、甲状腺がん、肺がんといった重篤な病気もあるので、注意が必要です。
 喉頭にできる腫瘍には、「喉頭乳頭腫」など良性のものと、悪性のもの(喉頭がん)があります。喫煙者に多くみられる喉頭がんの場合、その約80%は声帯にできる「声門がん」です。声門がんは小さくても声のかすれを引き起こしますので、初期の段階から、早期発見しやすく、5年生存率も高くなっています。しかし、声帯以外にがんができると、ほとんど症状が現れず、早期発見が難しいのが現状です。



■声のかすれを防ぐために

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 ふだんから、「大声で話し続けない、声を出さない(声帯を休ませる)時間をつくる、声帯の湿り気を保つ(乾燥を避ける)、禁煙する」などに気をつけ、のどをいたわりましょう。また、声のかすれが1週間以上続いたときには、必ず専門医を受診して、原因をはっきりさせることが大切です。
2014/06/20

足つぼをすることは

あなたは子供のころからよくハイキングや旅行、スポーツ大会などのあと、知らず知らず疲れた足を投げ出して、土踏まずを押したり、もんだりしていた経験はないですか?
疲れたとき、知らず知らず足の裏に触りたくなるというのは、実は大きな理由があるのです。
それは「足の裏は人間の全身の健康状態と密接に結びついている」ということです。

常識的に考えても、それはそのはずです。
人間は一日中、全身の体重をわずか200平方センチの浅井の裏で支え、歩き、走り、立ち、働いているのです。
その足の裏に全身お健康状態が反映しないはずはありません。
逆に言えば、人間の全身のコンディションは、足の裏によって支配されているといっても言い過ぎではないでしょう。

ですから、全身が疲れたり、どこか身体に異常があるようなとき、知らず知らず足の裏を揉んでいるのは
「カラダが不調だから足のうらを揉むように」という足の裏からの呼び声に、私たちが無意識に応えているのです。

足の裏は全身のあらゆる臓器とつながり、コレをコントロールしています。
したがって、足の裏の健康が充分に保たれていない場合、当然体内の書記官の機能も停滞を余儀なくされることになります。
コレを逆に言うなら、足の裏の機能を活発にしてやることが、全身の健康維持・促進につながるわけです。

ここ10年ほどを見ても数々の健康法がブームになっては忘れられを繰り返してきました。
なるほど流行したものによっては、それなりの根拠があったようですが、しかし、手間のかからないものは所詮効果が薄く、また効果が大きいものは経済的負担や手間をしいる傾向にあったようです。
その点、足の裏を揉むことは、いつでも、どこでも、だれにでも、すぐにできます。
そして効果も大きいのです。

足の裏を揉むことは東洋医学に通ずるところがあり、人間の身体には、体内の臓器とつながるツボが、およそ300あり、そのうち60ほどが足の裏に集中しています。
このことだけを取り上げても、足の裏の重要性は、よくお分かりいただけるはずです。
足つぼはいたって単純なものです。
ポイントはつぼに極簡単な刺激を加えることで、臓器を中心に全身の活性化を図るところにあります。
言葉を変えれば、人間が誰しももっている生命力を、複雑な手段を一切用いず、極自然な形で喚起してやることといってよいでしょう。

つまり、「あなたの身体はあなたが治しているのです」

しかも足つぼは症状の治療法までを含めて、専門知識を必要とするようなむずかしいものはひとつもありません。

現代人にとって、もっとも大きな関心ごとのひとつは「健康」だとされるように、元気な身体で生活を送りたいと思うのは誰しも同じです。
足つぼで足を揉むことでそれが手に入ります。




神戸 足つぼ
2014/06/18

気になるのどの調子/のどがはれる

のどは食物と空気を一瞬のうちに振り分ける、高度な働きをもっています。また、声を出すのものどです。それだけに、のどに炎症が起こると、いろいろな機能に影響が及びます。


■のどの仕組みと働き

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 のどは、「咽頭」と「喉頭」に大別することができます。
 咽頭は鼻の突き当たりから食道の入り口までを指し、「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」に分けられます。咽頭には、免疫機能をもつリンパ組織が集まった「扁桃」が輪状にあり、口や鼻から入ってきた細菌やウイルスと戦う役割を担っています。また、咽頭は、共鳴装置としての役割もあります。
 喉頭は、舌根近くの喉頭蓋から、気管の入り口へと続く約3〜4cmの器官で、「のどぼとけ(喉頭隆起)」と「声帯」があります。喉頭には、空気を気管へ、飲食物を食道へと振り分ける交通整理の役割や、発声器官としての役割があります。



■のどの内部が腫れる病気

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 咽頭が腫れる病気のほとんどは、かぜの原因となるウイルスや細菌による急性の「粘膜の炎症」ですが、近年は、空気の汚れなどによる「慢性咽頭炎」も増えています。「扁桃炎」は、咽頭に腫れを引き起こす病気のなかで最もよく見られ、子どもがかかりやすい病気です。扁桃炎を繰り返すと、「扁桃が肥大」してくることがあり、ひどくなると、ものを飲み込んだり、息を吸い込むのにも支障を来すようになります。また、咽頭の中でも、食道の入り口にあたる下咽頭に「がん」ができると、のどが腫れることがあります。
 一方、喉頭が腫れる病気には、ウイルスや細菌による「粘膜の炎症」のほか、声帯の酷使などにより、声帯の一部にしこりや水ぶくれ、ポリープなどができる「声帯の炎症」、ウイルスや細菌の感染によって起こる「急性喉頭蓋炎」、「喉頭がん」などがあります。急性喉頭蓋炎は、通常はほうっておいても自然に治ることが多いのですが、ごくまれに、肥大した喉頭蓋がその重みで声門(気管の入り口)にはまり込み、窒息死することがあります。また、喉頭のがんのほとんどは声帯にできる「声門がん」です。
 咽頭にしろ喉頭にしろ、のどに炎症が起こっているときには、必ず発熱と嚥下痛を伴うので、早めに耳鼻咽喉科を受診し、治療することが大切です



■外から見てのどが腫れている病気

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 外から見てわかるのどの腫れ(頚部の腫れ)にも注意が必要です。
 「甲状腺腫」は、首の付け根辺りにある甲状腺が腫れるもので、その原因には、バセドウ病、慢性甲状腺炎などがあります。また、甲状腺に硬いしこりのようなものができた場合は、結節性甲状腺腫などの良性腫瘍や、悪性の甲状腺がんなどが考えられます。
 そのほか、唾液を分泌する顎下腺に、唾液の成分が固まって結石ができる「唾石症」や、先天的にのどに袋状の隙間ができ、そこに水分がたまる「のう胞」、また、ほかのところのがんが、頚部のリンパ節などに転移した悪性腫瘍(転移がん)などの場合も、のどが腫れてきます。



■のど全体が腫れる感じがする病気

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 のど全体が腫れているような不快感を感じる場合には、胃液や胃の内容物が食道に逆流し、食道全体に炎症が起きる「逆流性食道炎」が考えられますが、最近では、心因性の「咽喉頭異常感症」も増えています。この場合、「のどに板がはりついているよう」といった具体的な訴えが特徴で、耳鼻咽喉科と心療内科や精神科の、共同の治療が必要になります。
2014/06/18

耳下せんしゅよう

耳下せんにしゅようができてがんと診断。同じところに再発した場合、手術ができなくなるといわれた。再発する可能性はあるのか?また予防薬などがあれば教えて欲しい。


Answer

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●耳下せんしゅようが再発した場合
 本来、がんであればその部分を全部とってしまうことが多いのですが、耳下せんは浅い部分と深い部分に別れていて、早期のがんの場合は浅い部分だけをとれば顔面神経を残せることがあります。おそらくご相談者も極めて早期のがんだったのではないかと思います。医師が「今度同じところに再発した場合は手術できない」と言ったのは、2度目では顔面神経を残せるような機能的な手術をするのは難しいという意味だったのだと思います。
 しかし現代の医学では、耳下せんのがんが再発しても手術できないということはありません。耳下せんを全部とり、場合によっては下顎骨もとったり、首のリンパ節をとったりして首の空気の通り道を掃除すれば、形成再建手術が可能です。



●耳下せんしゅようの症状

 耳下せんにしゅようができた場合の症状としては、はれや、耳の下あたりが固くなります。症状が進行すると見た目でも分かるほどはれたり、しこりのようなものができます。このくらいになると自分でも発見できますが、痛みや飲み込みにくいといった自覚症状はほとんどありません。



●再発を防ぐには定期検査を

 悪性しゅようなど全てを含めていえることですが、現在、医学的な薬物で再発を防ぐ予防薬はないと思えます。食事療法など何かに気をつけることは決して無駄なことではないので、おこなっていただければいいと思いますが、まず、きちんと定期検査を受けることが大切です。例えしゅようができていたとしても、病院での触診やアイソトープやCTやMRIなどで確実に早期発見できます。


2014/06/17

「のど・声の障害」〜食べ物が飲み込みにくい場合には〜

声がかれ、食事が飲み込みにくい。えん下障害といわれた。対処法は?
(73歳 男性 ご本人からの相談)


Answer

●原因
 きちんと検査しなければはっきりとは分りませんが、物が飲み込みにくくむせるということで、声帯のいしゅくが原因ではないかと思います。
 食べ物は口を通って食道に行きますが、このとき声帯は食べ物が気管の方に行かないように締まります。声帯が締まることで、食べ物をはね返すことができ、むせないようになっています。
 しかし、声帯自体がやせてしまうと締まりが悪くなり声もかすれます。これがやせている証拠です。このようにやせて溝ができると透き間ができ、水もののように流れるのが速い食べ物などは気管に入ってむせてしまうことがあります。



●対処法

 声帯の締まりをよくするための工夫がいくつかあります。
 ひとつは体に力を入れて発声することです。すると、のどが締まってきますので誤いんが少なくなります。二つ目は、物を飲み込むときにご自分に合った姿勢を見つけることです。一般的に体を後ろに60度くらいに倒した姿勢が良いとされていますが、個人差がありますので、少し左を向いてみたり、右を向いてみたりといろいろ試してみてください。
 食事の工夫としては、食べ物にとろみをつけるということです。とろみのあるものはゆっくりと進んでいきますから、えん下中枢から出る「食べ物がきたから声帯を締めろ」という命令が追いつき、誤いんを防ぐことができます。
 声帯がやせてくるのは必ずしも老化による現象ではなく若い人でも見られます。これらの対処を行えばだいたい良くなっていくと思いますが、今後食べ物が通りにくくなったというような症状が付加されたら、内視鏡にたんのうな耳鼻科で診てもらった方がいいと思います。最終的には手術という方法もあります。まず、何が原因でどこが悪いのかということを検査してもらってください。
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