2013/12/27

高齢者にやさしい漢方治療/便秘が続くとき

■高齢者の便秘と漢方治療

--------------------------------------------------------------------------------

 高齢になるに従って、便秘を訴える人は増えますが、その多くは、加齢による大腸機能の低下や運動不足、食生活の変化などによるものです。
 便秘の原因は、さまざまですが、漢方治療が向くのは、大腸機能の異常による慢性的な便秘や、開腹手術後の腸管癒着による便秘などです。また、長年、下剤(西洋薬)を使用していた人が、年をとって、下剤が効かなくなったり、合わなくなったという場合にも、漢方薬を用いることがあります。一方、大腸がんなど、臓器そのものに病気がある場合は、その治療を先行させなければなりません。
 漢方薬は、1人1人の体の状態や、便秘の原因・症状に合わせて処方されるので、便秘の解消とともに、胃腸の機能を高めたり、体の水分代謝の改善なども、併せて期待できます。



■診断

--------------------------------------------------------------------------------

 漢方治療では、便秘の場合も、その人の「証」の診断から始めます。一般に、高齢になるに従って、陰証、虚証の人が増えます。また、「問診、腹診、脈診、舌診」などによって、便秘の症状についても、虚証か実証かを診断します。



■代表的な処方と効果

--------------------------------------------------------------------------------

 便秘に効果のある「大黄」という生薬が含まれる処方は、通常、実証の便秘に使われますが、大黄が入っている処方のなかでも、お年寄りや、虚証の便秘まで幅広く使えます。大黄を含む処方を服用しても効果がない場合や、下痢、腹痛などの症状が出たときには、便秘以外の症状に合わせて、大黄の含まれていない処方を用います。
 漢方薬を用いると、便通がよくなるほかに、体全体の調子もよくなる場合があり、便秘が治っても、その処方を続けたいという人もいますが、その場合は担当医に相談してください。逆に、効果がみられなかったり、下痢や腹痛が起こる場合には、処方を変えたり、薬の量を減らしたりします。

910
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント