2014/02/13

目からウロコ!の老眼対策?これって老眼??

近くにピントを合わせる力を調節力といいますが、この調節力がだんだん弱くなってきた状態が老眼です。図1は年齢に対する調節力の低下を示したグラフです。すでに10歳くらいから急激に落ちていることが分かります。このようにだんだんと調節力が下がり、早い方では40歳代後半から老眼が始まるといわれています。


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question

目の良い人ほど老眼になりやすい?


Answer
老眼のなりやすさは変わりません

 図2の赤い矢印の範囲は、それぞれ遠視、正視、近視の方が見えている範囲です。目は、水晶体というレンズのような部分を厚くすることで近くのものにピントが合うようになっています。しかし、年齢とともに水晶体は硬くなり、筋肉が収縮する力も衰えるため、だんだん水晶体を厚くすることができなくなってしまい、近くのものにピントが合わなくなってしまいます。この状態を"老眼"といいます(図3参照)。もともと近くにも遠くにもピントを合わせることのできる"正視の人"や近くにピントが合いやすい"近視の人"は、老眼になってもテレビや本を見る位の範囲(図3の赤い矢印部分)の視力は残ります。ですが、もともと遠くにピントが合いやすい"遠視の人(一般に視力が良い人は遠視気味)"は、老眼になると一番良く見える距離が更に遠ざかってしまい、テレビや本は離れてみた方が見やすいということが起こってきます。つまり、目の良い人は老眼になりやすいというわけではなく、老眼になったことに気付きやすいということなのです。近視の方も、正視の方も老眼のなりやすさは変わりません。視力が良くて人より早く老眼になったと気付いた方は、おそらく遠視気味であったのではないかと考えられます。
 そして、老眼になったら無理をしないで眼鏡を使用しましょう。眼鏡を使用することと、老眼の進行の具合というのは全くの無関係です。むしろ、眼鏡をしないで無理をしていると目が疲れたりして、逆に視力が落ちてくることもあります。
 レンズの選び方については、最初に購入した眼鏡では見づらくなってきたから一段階度を上げて選んでいる、という方もいらっしゃると思いますが、眼鏡というのはレンズの中心とご自分の目との距離や、目と目の間隔とレンズとレンズの間隔、その両方をあわせないといけません。そういった意味ではご自分の目にあわせた枠を選び、レンズを選ぶということが、疲れずに物を見ていくためには非常に大切です。
 また、目的によってたくさん眼鏡を作って使い分けている人もいますが、現在はレンズを作る技術もずいぶん進歩していて、近いところから中間的な距離、それから遠いところとかなり広い範囲をカバーするようなレンズが作られていますので、そのようなレンズを使うという方法もあります。





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question

老眼が自然に治った!なぜ?


Answer
屈折力や瞳孔の大きさの変化によるもの

 "老眼だったのに、また近くのものが見えるようになった"ということは確かに起こることがありますが、老眼が治ったわけではありません。"老眼"とは年齢とともに水晶体が硬くなってきて、近くのものにピントが合わなくなることですが、それと同時に水晶体の屈折力が強くなるため、その結果でまれに近くにピントが合いやすくなる人がいるのです。水晶体というのは目の中に入っている凸レンズのようなものです。言い換えるとその凸レンズのパワーが強くなって、外から入ってくる光を曲げる力が強くなるということです。更には、外からの光の入り口である瞳孔の大きさも年齢とともに小さくなるので(大体70歳で20歳の半分位の大きさ)、小さな瞳孔を通して光が入ってくるため、針穴写真機(ピンホールカメラ)と同じような状態になり、ピントが非常に合いやすくなるということもあります。以上のような屈折力や瞳孔の大きさの変化によって、老眼の方の中にはちかくにピントがあって老眼が治ったように感じる人がいるのです。


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question

疲れると光が見える。大丈夫?


Answer
網膜が引っ張られる刺激で光が見えたように感じる

 目の中にはゼリーのようなぶよぶよとした硝子体というものが詰まっています(図4参照)。硝子体は年齢とともに収縮して、網膜から離れてしまう事があります。そのような状態でも眼球は動き、一緒に硝子体もぶよぶよと動きます。すると、硝子体が網膜を引っ張ることになり、この刺激によって光が見えたように感じることがあるのです。この状態を光視症(こうししょう)といいます。
 また、硝子体が網膜を引っ張った時に網膜に穴があいてしまい、硝子体の中の水が網膜の下へ入っていくと、網膜はく離という病気になってしまいます。網膜はく離は非常に怖い病気です。光が見える方全員が網膜に穴があいているというわけではありませんが、網膜はく離の前兆である事は珍しくはありませんので、眼科の専門医に診察を受けられた方が良いでしょう。
 また、黒くて小さい虫が飛んでいるように感じるのは"飛蚊症(ひぶんしょう)"です。加齢に伴い硝子体が収縮すると、硝子体の中にごみのような濁りが浮いてきて、このゴミが眼球と一緒にぶよぶよと動き、その影が網膜に映って、黒くて小さい虫が飛んでいるように見えると感じてしまうのです。飛蚊症は老化現象なので気にする必要はありませんが、黒い虫のようなものが見える数が急に増えたりするような場合は異常な状態であり、例えば目の中が出血していたり何かしら変化が起こっている場合があるので、眼科へ行って診察を受けられた方が良いでしょう。






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question

白内障と老眼の違いは?


Answer
白内障とはレンズが濁ってくる状態のこと

 老眼はピントが合いにくくなります。見え方としては、図5のようにシマウマがボケた感じです。これに対して白内障は目の中のレンズである水晶体が濁ってくる状態のことです。すりガラスがかかってくるような感じで、ちょうど図6のように、シマウマの"しま"がはっきりと見えなくなるような感じです。老眼と白内障の見え方の違いははっきりとは分からないかもしれませんが、自分で白内障かな?と感じたら専門家の先生に診てもらった方が良いでしょう。

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