2014/03/09

大人のぜんそく/慢性ぜんそく

3年前からぜんそくだが、完全に治るか? 時々喫煙しているが、日常生活の注意点について知りたい。


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3年間ぜんそくが続いているわけですから、ある程度は症状が慢性化しているという感じがします。
そこで、慢性ぜんそくの分類について説明しますので、図1をご覧ください。成人気管支ぜんそく、慢性ぜんそくは、患者さんの症状によって、軽症、中等症が二つ、そして重症に分類されます。
軽症の患者さんであれば、週に1回から2回まで間欠咳で短いという発作が起こります。
中等症の軽いほうは、週2回以上の発作があり、時々日常生活や睡眠が妨げられます。
中等症の重いほうのステップ3になりますと、ほぼ慢性的に症状があり、発作をおさえるためのβ2刺激薬吸入がほとんど毎日必要な状態になります。さらに重症になってきますと、精一杯の治療をしても時々症状が悪化をするということになります。
薬の使い方を重いほうから軽いほうへ持っていくことを、ステップダウンと言いますが、ぜんそくの症状がうまくコントロールされますと、軽い段階の治療へと移っていきます。そして症状がまったくなくなり、薬をなくすこともできることになります。



この方は、たばこを吸っていらっしゃるということですが、一つ気をつけなければならないのが、肺気腫(はいきしゅ)、あるいは慢性気管支炎という慢性閉そく性肺疾患の合併です。
相談者は、間質性肺炎になるのではと心配されているようですが、間質性肺炎とぜんそくとはまったく別なものですから、ぜんそくがあったからといって間質性肺炎になるとは限りません。
ただし肺気腫がひどくなってきますと、酸素を吸わなければならない状態になるかもしれません。
たばこを吸い続けていますと、息切れを訴える肺気腫という病気になりやすいのです。そして、肺気腫にぜんそくが合併すると、症状のコントロールが難しくなります。したがって、ぜんそくの原因となるものや悪化させるものを、できるだけ減らしていく必要があるのです。この方の場合には、多分たばこだと思いますので、たばこをまったくやめていただくのがいちばんでしょう。
いちばん大切なことは、ぜんそく発作の原因をできるだけ取り除くことです。図3は、神奈川県で大人のぜんそくの患者さん6千例を調べた結果です。約7割の人はかぜなどの感染症状によってぜんそくが悪くなっています。半数弱の人がほこり、その次が天候、疲労、精神的なストレス、そしてたばことなっています。また女性の場合には、生理の前にぜんそくが悪くなりやすい人がいらっしゃいます。
相談者の場合は、たばこをやめていただくか減らしていただいて、かぜをひかないように気をつけていただくことが必要でしょう。
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