2014/05/02

気づきにくい甲状腺の病気 橋本病

■「元気」がなくなる橋本病

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 「甲状腺」はのどぼとけの下あたりにある器官です。甲状腺からは、必要に応じて「甲状腺ホルモン」が分泌されています。甲状腺ホルモンには、心臓や胃腸などの働きを活性化したり、新陳代謝を促進するなど、「体を元気にする」働きがあります。
 甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンが不足した状態になる病気を「甲状腺機能低下症」といいます。その大部分を占めているのが「橋本病」です。体を元気にする甲状腺ホルモンが不足するため、元気のない状態になり、「だるさや疲労感、気力がなくなる、食欲が低下する、皮膚が乾燥する」といった症状が現れます。



■ホルモン不足はこうして起きる

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 甲状腺ホルモンが減るのは、「抗体」の働きによって、甲状腺が攻撃を受けるためです。
 本来は外から侵入したウイルスや細菌を攻撃するためだけに抗体がつくられるのに、橋本病では、甲状腺に対する抗体が誤ってつくられます。その結果、抗体の攻撃を受けて甲状腺に炎症が起こります。そして、炎症により甲状腺の細胞が破壊されることで、甲状腺ホルモンの分泌が低下してしまうのです。



■診断と治療のポイントは?

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 橋本病になると、元気がなくなるほかに、「首のつけ根がふくらむ」「声が太くなる」といった症状が現れることもあります。診断には、血液検査が行われます。
 治療の中心は、不足した甲状腺ホルモンを薬によって補充する薬物療法です。甲状腺ホルモン薬はずっとのみ続ける必要がありますが、心配すべき副作用はほとんどありません。治療により、甲状腺ホルモンの量が正常値にコントロールされるようになれば、健康な人と同じように生活できます。
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