2013/10/11

肩こりは姿勢で治す



 肩こりの原因の1つは、頭や腕を支えているということにあります。頭は約4kg、腕は約8kgもの重さがあります。更に、デスクワークなどで同じような姿勢をとり続けていると、肩の筋肉は常に使われている状態になり、筋肉の中に疲労物質である乳酸が溜まっていきます。乳酸は普通血液の中に溶け込んで筋肉から出て行ってしまいます。しかし、常に筋肉を使っていると、筋肉が血管を圧迫してしまって血行が悪くなり、乳酸は筋肉の中に溜まってしまいます。すると、"体の中に疲労物質がたまっていますよ"というサインが出てきます。このサインが痛み物質で、神経を刺激して肩が凝ったと感じます。筋肉の中に溜まってしまった疲労物質を早く流し去るには、筋肉への負担を減らし、血液の流れを良くする必要があります。筋肉の負担は、姿勢を改善することで減らすことができます。
 首をまっすぐにした状態のときに筋肉を流れる血液の量を"1"とすると、10度首を曲げたときは1.7、20度曲げたときは0.4にまで血流量が下がってしまいます。いくら温かい湿布をしたり、マッサージを行ったとしても、血流が悪くなるような姿勢をしていれば、再び疲労物質は溜まってしまいます。疲労物質を溜め込まないためには、肩の凝りやすい姿勢をしない、長時間同じ姿勢をとり続けないということに気をつけ、血液の流れを良くしておくことが大切です。
 肩の凝りやすい姿勢というのは、最近普及してきたパソコンを操作しているときの姿勢などがあります。キーボードを打つために脇を固め、3〜5kgもある頭を支えていると、首から肩甲骨にかけての筋肉が疲れてしまいます。また、若い女性の場合、ショルダーバックを肩にかけることも良くありません。バックが肩から滑り落ちないように肩を上げることによって筋肉が緊張し続け、肩こりにつながります。それから、腹ばいになり、上半身を少し起こして本を読んだりすることも、重い頭を支えるために疲労が溜まってしまいます(図2参照)。肩こりを予防・改善するには、こういった姿勢をとらないようにすることが大切です。どうしても仕事でパソコンを長い時間使わないといけないというような人は、仕事の合間に運動を加えて欲しいと思います。例えば、10〜15分に一度お茶くみやオフィスの周りを歩くなど、パソコン操作とは別の行動をとると良いでしょう。使っていない他の筋肉を使うことによって血液の循環が良くなり、肩こり予防につながります。
 また、この質問者は肩こりと共に頭痛を伴うということですが、これは筋緊張性頭痛だと考えられます。筋緊張性頭痛は肩こりを合併しやすい頭痛で、緊張性の人が起こしやすいものです。精神的に緊張すると筋肉も緊張し、肩こりにつながってしまいます。心身のリラックスと適度な運動を心がけると良いでしょう。

筋緊張性頭痛
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