2017/08/10

お酒が強い人は肝臓も丈夫l本当だろうか?

結論からいってしまうと、その答えは正しくはない。お酒が強いというのは、肝臓の酒分解能力が高いだけのことなのである。肝臓には、何百もの酵素が存在している。つまりお酒が強い人は、その中のアルコールを分解する酵素の働きが優れているだけのことであ
り、ほかの酵素の働きも優れているとはかぎらないのである。
 
その酵素には、アルコール脱水素酵素とメオスと呼ばれる二つの酵素がある。アルコール脱水素酵素は肝臓でアルコールを分解するうえで八○%の働きを占めるわけだが、これは先天的に備わっているため、そう簡単には分解能力を高めていくことができない。これ
に対し、二○%の働きを占めるメオスのほうは、お酒を飲む習慣がつくと、その能力も高まっていく。「昔はお酒がからきし弱かったのに、つきあいで飲みつづけていくうちに、いつの間にか強くなった」という話を耳にすることがあるが、これはまさにこのメオスの働きによるものなのだ。
 
そして、この二つの酵素の働きによって、アルコールはまずアセトアルデヒドと呼ばれる物質に分解され、さらにそれが酢酸になり、最終的には水と一一酸化炭素にまで分解されるわけだが、問題なのはアセトアルデヒドが人体にとって有害な物質であるということ。
要するに、ちょっとお酒を飲んだだけで頭痛や吐き気がするという人は、アセトアルデヒドを酢酸にする働きが弱いのだ。
 
しかし、アセトアルデヒドを酢酸にする働きが強いからといって油断はできない・毎晩のように大量のお酒を飲みつづけていると、それに比例して大量のアセトアルデヒドがつくられ、それを解毒するために、肝臓は懸命になって働くようになる。すると、肝臓だって過労でダウンし、アルコール性肝脂肪からアルコール性肝炎、ついには肝硬変になりかねない。
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