2017/09/22

一度にどれくらい食べられるものなのか

昨今、テレビで「大食い」をテーマにした番組が花盛りだ。
出場者が食べる量といったら、それはそれは半端なものではない。一個七五グラムの焼きおにぎりを制限時間二五分で三○個以上食べるなんて朝飯前。アメリカでおこなわれたホットドック早食い選手権にいたっては、たったの一二分間で五三個も食べてしまう人がいるのだから驚きだ。中には、大食いを売り物にして、タレントになった人もいる。
もっとも、この大食い選手権みたいなものは、いつの時代でもおこなわれていたみたいで、江戸時代の記録によると、予選でご飯をお椀に一五杯、味噌汁五杯を平らげたあと、大福餅一一三○個をペロリと食べた人がいるという。


まあ、ここまで大食いの人はそうそういないにしても、人間は一度にどのくらい食べられるものなのだろう?

これについては諸説があるが、一般的に、日本人の胃袋の容積はおよそ一・四リットルで、ゴム風船のようにふくらむ性質上、六リットル(一升瓶三本あまり)ぐらいまでは耐えられるのではないかといわれている。

しかし、これはあとさき、つまり生命のことを考えずにひたすら飲食物を詰め込んだ場合の話であって、ふつうの人が自分の意思で食べられるのは、せいぜい一・八リットルがいいところ。

六リットルもの飲食物を胃の中に入れようものなら、破裂しかねないし、心臓や肺や肝臓といったほかの臓器にも悪影響を及ぼすことになりかねない。


だが、「痩せの大食い」がいるのも事実だし、大食い選手権に参加するツワモノたちを見渡しても、力士のように太った人はあまり見かけない。
どうしてか? これも諸説あるが、基礎代謝が非常に高いことに加えて、摂取障害の可能性があるのではないかという見方が強い。


要するに、胃から十二指腸につながる幽門という部分になんらかの異常があるため、胃での滞在時間が短く、消化されきれていない飲食物が腸に流れやすい。その腸も栄養吸収能力が低い。そのため、太らない体質をしているのではないかというのだ。

いずれにしても、腹八分目こそが健康の源。賞金目当てに、「大食いしてやろう」などと、、野暮なことを考えないように。

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