2013/10/12

たばこ1日1箱で老化が10年進む

■血管の老化とは?

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血管の老化は、加齢によって誰にでも起こるものです。年をとって、何らかの原因で血管の内部が傷つけられると、傷口から血管壁の中に、悪玉コレステロール(LDL)や酸化したLDL(酸化LDL)が沈着します。すると、マクロファージという白血球の一種が酸化LDLを食べ、どんどん血管壁の内部にたまっていきます。
 その結果、血管の内腔が狭くなり、血管壁の組織も肥厚して硬くもろくなってきます。この状態が血管の老化、すなわち「動脈硬化」です。動脈硬化が進むと、血管壁が弱くなったり、血液の流れが悪くなって、血栓(血の塊)ができやすくなり、心臓病や脳卒中などの病気になる危険性が高くなります。
 動脈硬化を促進させる要因の一つが喫煙です。喫煙と血管の老化に関しては、「たばこを1日に1箱吸う習慣が、心臓病や脳卒中の発症に与える影響は、10年分の老化に相当する」というデータがあります。


■喫煙と動脈硬化

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たばこに含まれるニコチンは、血管壁を傷つけ、動脈硬化のきっかけをつくるほか、たばこには内膜に入り込んだLDLを外へ運び出す善玉コレステロール(HDL)を減らす作用もあるため、血管の壁にコレステロールがどんどん溜まって、動脈硬化が進行します。
 また、たばこを吸うと生じる一酸化炭素は、赤血球内のヘモグロビンと結合します。ヘモグロビンには酸素を運ぶ働きがありますが、一酸化炭素はそれを阻害するため、全身が酸素不足に陥ります。酸素を補うために、たくさんの赤血球がつくられる結果、血液が粘っこくなり、流れが悪くなります。しかも、ニコチンには、血管を収縮させる働きもがあるので、血液の流れはさらに妨げられます。
 このようにして、喫煙が動脈硬化を促進させ、心臓病や脳卒中などの病気になる危険性を高めていくわけですが、喫煙量が多ければ多いほど、これらの病気にかかるリスクが高まることがわかっています。しかし、禁煙すると、病気のリスクは少なくなります。特に、心筋梗塞については、禁煙して数年で、たばこをまったく吸わない人とほぼ同じレベルまで、リスクが下がります。また、禁煙すればHDLの量が元に戻るので、動脈硬化の進行を抑えられます。






■血管の老化を防ぐには

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血管が老化する原因は、喫煙以外にも高血圧、血中コレステロール値が高い、糖尿病、多量の飲酒、運動不足などがあげられます。これらの要因が多ければ多いほど、動脈硬化が進むことがわかっているので、まずは生活習慣を改善して、要因を1つ1つ取り除きましょう。
 アルコールは、少量であれば、善玉コレステロールを増やし、心臓病を予防するといわれていますが、飲み過ぎると今度は脳卒中のリスクが高くなります。特に、喫煙と飲酒の両方の習慣がある人は、それだけ脳卒中を起こす危険も高くなるので注意が必要です。飲酒は、1日に日本酒1合程度にしましょう。
 また、体内で酸素が化学変化してできた「活性酸素」が増え過ぎると、体内の正常な物質まで酸化させ、老化や病気の原因になります。ビタミンC、E、カロチン、ポリフェノールなどの「抗酸化物質」を含んだ食品を食事に取り入れるようにしましょう。
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